
世界のアート界を知るジャーナリストであり、アーティストのローランドハーゲンバーグの展覧会
ローランド・ハーゲンバーグはオーストリア・ウィーン育ちのアーティスト、作家、写真家である。三年前、ウィーンと同じく文化と伝統の長い歴史を持つ古都・京都にアトリエを構えた。ここでローランドは歌磨、白隠、広重の作品に興味を持つようになった。書、絵、詩を組み合わせた彼らの個性的でユーモラスな手法は、三百年経った今も観る者に輝く魅力を発し続けている。「蠱惑 KOWAKU」展は、こうした日本の巨匠たちへの遊び心溢れるオマージュであり、それにふさわしく、日本画家・今尾景年(1845-1924)のアトリエであった麓寿庵で開催中。(12月30日まで)是非、お越しください。
企画:IDEAKEI 阪部惠子

Roland Hagenberg
Kyoto exhibition
蠱惑 KOWAKU
人の心をひきつけまどわすこと
2023.12.2(土) - 12.30(土)
定休日なし・入庵料無料
〒604-8217 京都市中京区
六角通新町西入西六角町101番地
TEL:075-746-5927
平日11:00~19:00(LO)
土日8:00~20:00(LO)
主催/IDEAKEI
協賛/(株)MENROKU
後援/京都府・京都市・京都新聞
・京都市教育委員会
・オーストリア大使館、文化フォーラム

麓寿庵
京都洛中・六角通新町の旧今尾景年邸宅を復活!色彩豊かな花鳥画で名高い今尾景年が愛した登録有形文化財の邸宅と庭を、誰もが愛でて楽しめる場所にすることで、文化継承と地域活性につなげていきたい!平安時代のものとされる石塔や、羅生門の礎石と言われる手水鉢など地域遺産にと、久保家住宅。(旧今尾景年家住宅)四条烏丸からすこし西へ入った、六角通に南面する敷地の中央部に建つ、久保家住宅は、良材を用いた品格ある近代和風住宅の好例として、登録有形文化財に登録されました。同じ街区の、北側には大西清右衛門、東側には無名舍吉田家があり、京都洛中のど真ん中に位置します。明治期に日本画会で活躍した今尾景年(いまおけいねん)の自宅として、この数寄屋造りの邸宅は、大正3年(1914)に建築されました。随所に造りの美しさが感じられ、特に、大徳寺 三玄院の松雲老師より「捉月」(そくげつ)と命名された茶室は、床が桐一枚板、エゴノキの床柱は大正天皇より下賜された特別なお部屋です。苔がむす、しっとりとした佇まいの庭も素晴らしく、枯山水の庭にある手水鉢(蹲踞)は羅生門の礎石であったといわれています。その奥にあるコケに覆われた灯籠は、平安時代のものと言われています。室町時代の燈籠もあり、存在そのものがまるで美術館です。
今尾 景之
1、景年の生い立ちと略歴
弘化2年、上京区棚二条上る堅大恩寺町、三井家出入の友禅悉皆業伊勢屋今尾猪助3男猪三郎として生まれる。安政2年11才で浮世絵師、梅川東居に絵を学び、安政5年鈴木百年に入門し号「景年」(猪助が松村景文を崇敬し、「景」と百年の「年」の一字をもらう)を名乗る。また三國幽眠に付き学間を学ぶ。明治2年26才で独立、明治4年中京区鳥丸三条西入る御倉町、千線のすぐ傍で開塾し、友禅下絵、図案なども手掛けつつ作品を描く。明治6年京都博覧会参加以来数多くの展覧会に出品受賞、京都府画学校にも出仕し、シカゴ、パリ、ローマ万国博覧会などにも出展し受賞を重ねる。明治37年には帝室技芸員に任命され、文展設立にも協力し審査員を務める。住まいを幾つか転居した後、大正4年に中京区新町六角西入る西六角町に移り生涯を過す。晩年は茶道や俳句、盆栽、謡曲をよく嗜んだ。大正13年、79才で逝去し、南禅寺塔頭正因庵にて永眠する。字は子裕、雅号は主に永歓、養素齋などを用いた。
2、景年の代表作
代表作として「四時群虫図」(京都府)、千總刊「景年花鳥画譜」、シカゴ博「鷲猿図」(東博)、「富士巻狩図」作品原図(川島織物セルコン)、南禅寺法堂天井画「瑞龍図」、軟障千松図宮第6回文展『跳鯉网」(京都市美)
3、参考作品
「千歳松図」錦軟障(三の丸尚蔵館図録より) 左「常滑赤樂(京都府)、右「龍网」(南禅寺法堂天井画)
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