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ROLAND HAGENBERG

Jean=Michel BASQUIAT の虚実展

バスキアに初めて会ってから40年が経ち、彼の短い生涯が私の想像の中でイエスの『十字架の道』と重なる ‒

“40 years after I met Basquiat for the first time his short life overlaps in my imagination with Jesus’ “Stations of the Cross”.

Roland Hagenberg

期間:2024年2月10日(土)~17日(土)

   12:00-19:00

会場: SO1

    東京都渋谷区神宮前6-14-15

  • Instagram

主催: IDEAKEI

協賛: SO1

オーストリアの作家、芸術家、写真家のローランド・ハーゲンバーグは、一連の絵画と素描の中で、アメリカ人芸術家ジャン=ミッシェル・バスキア(1960年~1988年)の人生における14の出来事を描いています。 このプロジェクトでは、彼はバスキアの絵画スタイルを流用し、キリスト教神学の中心テーマである「十字架の 14 」(十字架の道行き)を物語の枠組みとして使用しました。

イエスの苦しみの道は、ラファエロ、ルーベンス、カラヴァッジオ、アンリ・マティス、バーネット・ニューマンなどの画家によって美術史を通じて描かれてきました。 ハーゲンバーグは、バスキアの生涯の各段階をイエスの最期の14の段階のうちの1つに結び付けており、そこではイエスの磔刑がバスキアの薬物過剰摂取による死と重なっています。
So1では27歳という若さで世をさった、スーパースターアーティスト、バスキアをローランドの絵画と写真でご紹介いたします。

In a series of paintings and drawings Austrian writer, artist and photographer Roland Hagenberg depicts 14 events in the life of American artist Jean-Michel Basquiat (1960 ‒ 1988). For this project he appropriated Basquiat’s painting style and used as a narrative frame the ‘14 Stations of the Cross ‘ ( “Way of the Cross”) ‒ a central theme of Christian theology. Jesus’ path of suffering was depicted throughout art history by painters like Raphael, Rubens, Caravaggio, Henri Matisse and Barnet Newman ‒ to name a few. Hagenberg connects each station in Basquiat’s life to one of the 14 stations in the final days of Jesus, where the crucifiction of Jesus overlaps with Basquiat’s death of a drug overdose. Hagenberg met Basquiat in the 1980s in New York.

阪部慎太郎 コンサート情報

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​©️ Roland Hagenberg

コンサート

京都シンフォニカ

第55回 定期演奏会

会場:長岡京記念文化会館

日時:2024年5月12日(日)

13:30 開場  14:00 開演

入場券 1,500円

指揮:阪部慎太郎

ピアノ独奏:原由莉子

お問い合わせ:075-955-5711

+プログラムノート+

オーストリアの首都ウィーンで1月1日に開催される、シュトラウス家の作品が演奏されるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートはクラシック愛好家には大変有名で、ヨハン・シュトラウスの楽曲といえばお正月の風物詩となっています。
シティフィルの前回7月のコンサートで演奏したモーツァルトやベートーヴェン、今日演奏するブラームスなど多くの作曲家がウィーンで活躍したことで、ウィーンは現在も「音楽の都」と呼ばれています。
モーツァルトはザルツブルク生まれ、ベートーヴェンやブラームスは現在のドイツ生まれで、意外と生粋のウィーンっ子の作曲家はあまり多くありません。
ヨハン・シュトラウス2世は生粋のウィーンっ子の作曲家・バイオリニストで、1825年ウィーンのザンクトウルリッヒという地区で生まれました。
今では、このヨハン2世が「ワルツ王」と呼ばれますが、彼の父ヨハン1世が生前「ワルツ王」と呼ばれており、長男ヨハン2世のみならず、次男ヨーゼフや四男エドゥアルドも音楽家となりました。
本日はオペレッタ「こうもり」から劇中のワルツ、ポルカやアリアなどの美しいメロディーが次々と登場する序曲を、3分程の軽快なトリッチ・トラッチ・ポルカ (ポルカはチェコの民族舞曲)、「美しく青きドナウ」などと並び3大ワルツに数えられる皇帝円舞曲を演奏します。
ウィンナワルツのリズムは独特でなかなかの難易度でしたが、本日前半はヨハン・シュトラウスの世界に浸って頂ければ幸いです。
19世紀の同時期にウィーンで活躍したヨハネス・ブラームスは、ヨハン・シュトラウス2世とは音楽の趣きは正反対のようにも感じますが、意外や二人には親交があり、シュトラウスの別荘を訪れるほど親密でした。
本日演奏します交響曲2番は、南オーストリアのベルチャッハという美しい自然に囲まれた街に滞在し、約三ヶ月で ほとんどを書き上げ、翌月に完成させました。
ブラームスは大変慎重な性格であったため、最初の交響曲である1番は、着想から完成までに二十年あまりの年月をかけました。
その翌年に1番とは比べられない程の短期間で作曲しましたが、1番を完成させたことで重圧から解放され、またペ ルチャッハの美しさからインスピレーションを得た事からの穏やかで明るい楽想だけでなく、自ずと二作目の交響曲と して深みも増したところなど、 この曲の魅力であり、ブラームスの真骨頂だな、と感じます。
ぼくが以前ドイツで勉強をしていた時期、住み始めて6~7年ほど経った頃に初めてオーストリアへ少し勉強しに行く機会を得ました。
ドイツ語も話せるようになり、ドイツでの生活やドイツ人の気質、性質にもやっと慣れてきたと感じ始めた時期です。
方言は置いといて同じくドイツ語を話す国オーストリアですが、同じ言語だからこそ何かちょっとした違いを感じましたし、同質のようで同質でない、別の国として成立しているのだな、と大変新鮮に体感しました。ぼくが住んでいたハノーファーは、ブラームスが生まれたハンブルクか ら近く、ブラームス自身も活躍していた北ドイツの都市です。
ブラームスも住み慣れた北ドイツから大都会のウィーンに移った時に、そんな感懐を覚えたのかなと、ちょっと追体験した気持ちを思い出しました。

(文、 阪部慎太郎)

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